投稿日:

クリスト & ジャンヌ=クロード の作品・湖に浮かぶ巨大なモニュメント

ここはロンドンのハイドパーク。湖のに突如現れた巨大なモニュメントは現代美術家のクリスト & ジャンヌ=クロード の作品です。
その名もThe London Mastaba (ロンドン マスタバ)。600トンに及ぶ55ガロンのドラム缶の集合体が、鮮やかな色を放ち湖に浮かんでいます。
この作品はインスタレーションの作品です。インスタレーションとは「空間芸術」という意味で「作品が設置された空間そのものがアートになる。」というものです。一時的に設置する作品であることが多く、この作品も例外ではありません。2018年9月23日まで展示され、その後解体される運命です。(ただしドラム缶はすべてリサイクルされる予定です。)

 

Found Londonさん(@found_london)がシェアした投稿

クリストとジャンヌ=クロードは夫婦でアーティスト活動をしていて、私は一度、クリスト夫妻が来日したときの講演会に行ったことがあります。(かなり昔の話ですが。)その時のお話で、彼らの芸術にかける情熱、思いに感動した記憶があります。というのも、クリスト夫妻が重要視しているのは、計画を実現する、ということであり、その作品の計画がどれも驚くべきスケールなのです。
例えば、ドイツの国会議事堂の建物をすべて布で包む、海に浮かぶ島を布で包む、などにわかには信じがたいことを実現してみせるのです。
また、これらすべての計画は、企業からの協賛や、国からの資金的な援助を受けることはなく、その計画のために描いたスケッチなど、作品を販売して得たお金だけで実現させているというのですからさらに驚きです。

 

London W1 & W2さん(@londonw1w2)がシェアした投稿

さてこの作品の面白さと言えば、まずその圧倒的なスケールにあります。アートとは、言い換えるならば「非日常の体験である」とも言えます。この作品の場合は「圧倒的な大きさ」とその「大きなものが湖に浮かんでいる」こと自体が非日常的な出来事です。マゼンダとピンク、ブルーの色鮮やかなドラム缶の集合体が湖に浮かび、青空の中、緑あふれるハイドパークの湖に色が反射するその光景は、誰もが経験したことのない美しく圧倒的な眺めでしょう。

私は小学生のころの図工の時間でお城を作るというのがあったのですが、自分で勝手に「クラスで一番大きいものを作る」というテーマを設定して作ったこともあります。その時はクリスト夫妻のことを知らなかったのですが、おそらく人間がもつ根源的な欲求なのではないかな、と思いますね。見事私のお城は完成しました。そのことは今でも覚えていて、いい思い出です。

クリスト & ジャンヌ=クロードの作品は「圧倒的に大きい」「それを実現してしまう」この2点がミソです。

しかしこの作品には続きがありました。アラブ首長国連邦のアブダビ砂漠に、さらに大きなモニュメント、世界一の大きさになるものを作る計画があるそうです。なんとまあ。

 


※芸術作品の解釈には正解がありませんので、記事の内容はあくまでも「私が感じたこと」をなるべく簡単にわかりやすくお伝えしております。

《参考URL》(英語)
ARTS & CULTURE : Artist Christo’s Floating Barrels on a Lake
<https://learningenglish.voanews.com/a/artist-christo-s-floating-barrels-on-a-lake/4445620.htmlhttp://ottawacitizen.com/entertainment/local-arts/newmans-revenge-the-value-of-voice-of-fire-is-scorching-hot>
(アクセス日:2018/8/16)

The following two tabs change content below.
トキトマデザイン

トキトマデザイン

トキトマデザインの代表です。デザイナー兼 WEBサイト運営 兼 バイヤー。現代美術とデザインと釜玉うどんが好き
シェアする!
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です