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画面すべてが同じ色! 単色のアーティスト。Yves Klein (イヴ・クライン )

こんなの誰だってできる!ということが通用しないというのがアートだと、再三このブログでも言及してきましたが、その最たる例が今回ご紹介する Yves Klein (イヴ・クライン )ではないでしょうか。画面は青一色。これが作品だというのですから。まずは肝心の作品をご覧ください。

 

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どうでしょう。青いですね。青いです。ちなみにこれは絵画作品でして、スマホのアプリで青い色をタップして画面を塗りつぶしているわけではありません。

さてイヴ・クラインは1955年の展覧会で、自身の作品を展示しようとしたら、展示を拒否されたという逸話があります。なぜなら画面はオレンジ一色の何もない絵画だったからです。

そこで、展示を決める偉い人が、「これは絵画とは認められない。もし線を一本でも引くことがあるならば絵画と認めよう」という主旨のことを言われるわけですが、イヴ・クライン断固拒否。まったく何もないから良いのだと一歩も引かずに、線も引きませんでした。結局展示は認められなかったという話です。

イヴ・クラインはこの単色を塗りつぶした画面の絵画作品だけではなく、写真やパフォーマンスなど、絵画以外も含めて様々な作品を発表しています。

さて今回はこの青一色の作品がなぜ良いのか、という私の見かたです。正直、例えば、電車で隣に座った人が話しかけてきて、「これが私の作品です。良いでしょう」と言いながら、画面同じ色一色に塗りつぶされた作品を次々とスマホで見せられたら、私も、この人ヤバい人だなって思います。

イヴ・クラインの場合は「芸術作品であるということを宣言し、ギャラリーや展覧会などで絵画を展示したこと」この行動自体も作品の要素になっています。そこで何も描かれていない単色の絵が飾られていたら、鑑賞している人は、これはどういうことか?と考えるでしょう。何を考えるかはそれぞれで答えはないとは思いますが、そういった現象をすべて含めて、作品だということです。そう考えると面白い作品だなと思えてきませんか。

もっとも、イヴ・クラインは作品さえ何も展示しない展示会を開いたくらいですので、なかなかのひねくれものですが。

 

 


※芸術作品の解釈には正解がありませんので、記事の内容はあくまでも「私が感じたこと」です。

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トキトマデザインの代表です。デザイナー兼 WEBサイト運営 兼 バイヤー。現代美術とデザインと釜玉うどんが好き
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