どうして北欧デザインが日本で受け入れられるのか

北欧諸国に興味がある方も、そうでない方も、日本に住んでいると一度は「北欧デザイン」という言葉を耳にしたことがあるはずです。
雑貨店を訪れれば、北欧雑貨・北欧インテリア・北欧発祥・北欧家具など‥
「北欧」という言葉を意識すればするほど、日本のデザイン業界には欠かせない存在となっていることに気づかされます。
では、そんな衰えを知らない「北欧ブーム」はどうして日本で起こっているのでしょうか。
実際に北欧在住経験があり、北欧デザインに触れる機会が多かったからこそ感じる、日本で北欧デザインが人気の理由をご紹介します。

そもそも北欧デザインって?

一般的に日本で「北欧」と言われている場合、スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・デンマークを指します。
その国々のデザインの巨匠たちが生み出すデザインこそが「北欧デザイン」です。
その始まりは1950年代、北欧諸国のデザイナーたちを集結させ、アメリカでデザイン展覧会を行い、観光大国を目指したことが始まりとも言われています。[1]

人気の理由は?

・北欧の森を感じさせる自然からインスパイアされたデザイン
山に囲まれた日本と、森林大国とも言われる北欧諸国は、自然を愛する国民性が非常によく似ています。
森、海、色づいた葉っぱや動物たちなど自然と共に暮らしているからこそ生まれるデザインは、四季を大切にする日本人の心に響くものが多く、魅了される理由の一つでしょう。

・シンプルなデザインであること
古くから質素な生活が「美徳」とされてきた日本文化と、シンプルなデザインが多い北欧デザインは見事に融合します。
驚くほど違和感がなく、和の空間にも馴染むデザインであることに私たち日本人は魅了されてしまうのでしょう。

・長く寒い冬を乗り換えるからこそ生まれる温かみのあるデザイン
北欧に暮らすとよくわかることは、北欧は夏が非常に短く、冬がとても長いということです。
北欧の冬は日照時間が驚くほど短く、気がつけば太陽を見ていない日もあります。
地域によっては日が昇らない場所すら存在します。
そんな北欧で生まれたデザインは、身も心も温かくなるような暖色を用いたものや色鮮やかなものが多いのです。
夏の訪れを心待ちにする、ワクワクするようなデザインであることも人気の理由です。

北欧の豊かな自然から生まれたシンプルで温かいデザイン

遠く離れた国々でありながら、共通点が多い日本と北欧。
自然を愛する気持ちや、シンプルであることを好む心こそが、日本で北欧デザインが人気の理由なのではないでしょうか。
国境を越えて心に響くデザインの数々は、これからも日本人の生活の一部となり続けるでしょう。


-参考文献-
[1]「デンマーク デザインの国―豊かな暮らしを創る人と造形」 p.56-60(学芸出版社 2003、島崎信)

The following two tabs change content below.
アバター

Maia

北欧在住経験ありの、バイヤー兼フリーライター。 学生時代は北欧学を専攻し、スウェーデン文化をこよなく愛する。
\このページをシェアする!/
コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です