
今から一年前、デザインを作成するにあたり写真が必要になりました。
自分で撮影するしかないのですが、その時、ある問題が立ちはだかりました…。
それは、「たくさんカメラの種類があるけど、デジタルカメラどれを選べばいいの問題」です!
カメラについては本当に何も知らなかったのですが、今回は初めてカメラを選ばれる方に向けて、私も初心者の視点で知りたかったことをまとめたいと思います。
詳しく専門的に説明しているところは他にいくらでもありますので、ここでは、「できるだけ短い時間でわかりやすく」を第一に、まとめたいと思います。
デジタルカメラの種類
デジタルカメラは一言で言えば「価格」「大きさ」「画質」「ズーム倍率」のどれを重視するかになります。
価格が上がれば上がるほど、「大きさ」「画質」「ズーム倍率」に割り振るステータスの総合計が増えていくわけです。
大きく分けて、コンパクトデジカメ、ミラーレス一眼、一眼レフ(APS-Cサイズ、またはマイクロフォーサーズ)、一眼レフ(フルサイズ)の4種類に別れます。
■コンパクトデジカメはレンズ交換ができないけど軽い。背景があんまりボケない。
■ミラーレス一眼はレンズ交換できていろんなシーンに対応できるけど、交換が面倒。大きさはコンパクトデジカメより大きい。ファインダー(覗き窓)がない。(電子ファインダーがあるのもある。)レンズや撮影方法によって背景がボケる。電池がなくなるのが一眼レフに比べて早い。
■一眼レフ(APS-Cサイズ)はレンズ交換ができる。ミラーレス一眼より大きくフルサイズの一眼レフより小さい。レンズの交換が面倒。ファインダー(覗き窓)がある。レンズや撮影方法によって背景がボケる。電池の減りが少ない。
■一眼レフ(フルサイズ)はレンズ交換ができる。レンズの交換が面倒。ファインダー(覗き窓)がある。一番画質がいい。一番背景がボケる。一番大きい。電池の減りが少ない。
です。レンズ交換ってなんで必要なの?全部ひとつでいいでしょ?と思うものなのですが、大きくズームしたり、引いて全体を撮ろうとするのを一つのレンズでやろうとすると画質が犠牲になります。そして、カメラやレンズは大きければ大きいほど画質が良くなって、背景をぼかしやすくなります(レンズによっては暗いところでも撮影しやすくなります。)
ざっくり言うと「大きさ」=「画質」なのです(ざっくりです。)もっとちゃんと言うとカメラの場合、中身のセンサーサイズの大きさなのですが、コンパクトデジカメでもセンサーサイズが一番大きいフルサイズの一眼レフと同じものもあります。だったらそのコンパクトデジカメでいいじゃんって思うかもしれないですが、価格が一眼レフと変わらなかったり、レンズが固定でズームできなかったりします。コンパクトデジカメは安価なものも多いのですが、高価格帯もあって、一概に簡易な機能とは限らないのです。
画質や機能でいえばフルサイズの一眼レフが最強にみえるのですが、大きさも価格(12万~40万以上)も最強になりますので、プロというわけでないなら一眼レフのAPS-Cサイズでも十分の場合も多いかと思っています。軽いですし。
コンパクトデジカメの中でも、ズームに強い、暗さに強い、連射に強いなど様々な種類がありますが、機能が上がれば大きくなったり、高価になったりします。あちらを立てればこちらが立たずというわけです。オールマイティーになんでもこなしたいとなると、カメラは大きくなりますがレンズが交換できる一眼カメラがオススメです。逆に画質はそこそこで、撮影するものが決まっているのであればコンパクトデジカメは気軽に持ち運べるのでオススメです。「気軽に持ち運べる」というのは私にとってかなり重要でして、重くて大きいカメラはそもそも持ち運ばずに、ふとした瞬間のベストショットを撮り逃す可能性がたぶんにあるからです。そして私は一眼レフとコンパクトデジカメの両方を買いました。
それで結局何を選べばいいの?
つまり「どういう写真が撮りたいのか」っていう話になるのですが、著名なプロの写真家でも街でスナップ写真を撮影される方などは、そんなに高くないコンパクトデジカメを使っていたりします。
大きな(そして高い)カメラであればあるほど背景がボケやすかったりするのですが、背景がたくさんボケた写真の方がいいかどうかというのは、それは別の話でして、どういう写真が撮りたいかによるんだと思います。(今回はざっくり説明したかったので、交換レンズの話やレンズの明るさの話は詳しい方に譲りました…。)
ちなみに私は今、キヤノンのEOS 80DというAPS-Cサイズの一眼レフと、PowerShot SX620 HSというコンパクトデジカメを主に使っています。
カメラ素人の私が言うのもおこがましいのですが、写真も結局はグラフィックの一分野であることには変わらないので、絵画と同じように例えば素人っぽい写真が美しいこともありえますし、何が写っているかわからない写真が美しいことだってありえます。カメラは道具ですので絵筆と同じで良い絵筆を使っても良い絵ができるとは限りませんし、何が撮影したいか、表現したいかのほうが重要です。撮影したいものに合わせたカメラ選びが良いのではないでしょうか。

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