世界には鰭脚類(ききゃくるい)が約5000万頭いますが、その中でアザラシは90%を占めると言われています。(残りはアシカとセイウチ)
アシカは陸上での生活にもある程度対応していますが、アザラシは主に水中での生活に特化した進化を遂げました。それは潜水能力にも現れています。アシカは水中を150メートルから200メートル程度を潜水できるとされていますが、キタゾウアザラシでは1580メートル潜水したという記録が残っています。
アシカもアザラシも水族館では同じ水槽で泳いでいることもありますが、違いはこれだけあるのですね。
文 / イラスト / 写真 トキトマデザイン
(参考文献: 荒井一利(2010)『海獣図鑑』 株式会社文渓堂.)