ヘタクソが描く絵には魅力がある。ヘタウマの話

学生時代に同級生が、

「オレ部活やめるわ~」と突然言い出した。

 

どうも先輩や同級生に「おまえはヘタ!」と言われ過ぎて

気持ちがポッキリ萎えてしまったらしい。

 

 

よくある話だと思う。

 

これが大人になって社会人になっても、

同じように「ヘタ!」と言われて辞める人がいた。

 

いくつになっても「ヘタ」と言われると人は傷つくものだ。

ヘタは周りの足を引っ張るし、

迷惑になることもあるのだろう。

 

ところが・・・アートの世界は違う。

「ヘタで良い」「ヘタが良い」と言う人がいる。

 

例えば『ヘタウマ』がそう。

ヘタウマとは何か?

 

技術的には『下手』だけれども、

アートとしては『上手』

 

ということだと思う。

 

 

逆に技術だけが高くて、ハートが無いモノは?

 

『ウマヘタ』かな。

 

ぜんぜんサッパリだめなのが?

 

『ヘタヘタ』かな。

 

高い技術力と熱いハートが込められた作品は?

 

『ウマウマ』かな。

 

だけど私が最高だと思うのは・・・

 

やっぱり『ヘタウマ』

 

『ヘタウマ』が最高。

 

技術が無い(ヘタ)だからこそ、技術にこだわらない。

感情的に衝動的に描ける(書ける)

 

ヘタウマだからこそ、心に響くモノもある。

 

不勉強でも経験不足でも知識不足でも良い。

自分が思うままに書く(描く)。書きたい(描きたい)。

・・のであれば、何が足りなくても構わない。

こうやって読んでもらえばわかるように、

私も自分が思うままに書いている。(描いている)。

 

 

実は「その書き方間違っているよ?」とよく指摘されます。

 

でも・・・

どんどん間違えていこうと思う。

・・私が水泳や陸上をやっている時に、

一番嫌だったのは『結果が見えてしまうこと』でした。

 

試合の時にも、

(まぁだいたいこのくらいのタイムになるだろうなぁ)

という予測が出来てしまうのです。

これが何よりも退屈で窮屈で辛かった。

 

体の大きさ。手足の長さ。

そんな目に見えるモノで限界が決まってしまう世界だ。

 

でも絵や文章の世界は違う。

 

きょう、いま、ペン先が触れた瞬間。

自分のハート次第で、自分の限界を超えられることがある。

書きながら(描きながら)

「あっこうしよう!」と突然なにかが閃く瞬間もある。

 

書き(描き)出してから書き(描き)終わるまで、

その結果は誰にもわからない。

 

・・・もし何かで「ヘタ」だと言われて悩んだら、

自分の気持ちをありのまま書いて(描いて)みて欲しい。

それが例えヘタでも、

「ヘタでも良い」「ヘタだから良い」

そう言ってくれる人は必ずいる。

 

『ヘタウマ』

 

絵や文章の世界にはこんなにも

懐が深くて優しい価値観がある。

 

この記事を書いた人

ハルオサン

「社会の闇」に飲み込まれ続け、ヤケクソでブログを書き始めました。

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